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利用動向-Ubuntu・Nginx・Next.js(2025年5月)

利用動向-Ubuntu・Nginx・Next.js(2025年5月)

当サイトで利用しているミドルウェア回りの利用動向調査のまとめ

初回公開日

最終更新日

OSやミドルウェア関連の利用動向データをまとめました。サーバ構築や開発ツールの選択を行う際に参考になればと思います。当サイトにて使用しているツールに偏ってはいますが、OSやWebサーバ、サイト構築フレームワークについての利用動向になります。
データの出典:

1.Webサイトで利用されているOS:Ubuntuの利用動向

まずはOSの動向です。数値データは「W3techs.com」のから転載になります。データは2025年2月の集計データのようです。
大枠で捉えると下記のようになります。
Webサイトで利用されているOS
Unix系(Linuxを含む)が利用率は89.1%となっています。ただし、Webサイトサーバは複数のOSを利用している場合も多く、それらを含んだ数値となっています。
さらに、Unix系をブレイクダウンします。

Unix系の内訳

Webサイトで利用されているUnix系
Linuxの利用率が63.4%です。0.1%未満のところは、省略しています。Darwin macOS HP-UX Solaris Minixがそれぞれ0.1%未満となっています。また、利用OSが判明しない「Unknown」が36.4%もあります。これを踏まえるとLinuxの利用栗はもっと多いのではないかと思われます。やはり、無料で利用できるミドルウェアが多く、また導入のしやすさがその要因と考えます。
Linuxの内訳はどうでしょうか。

Linux系の内訳

Webサイトで利用されているLinux系
Ubuntuの利用率が14.6%です。利用OSが判明しない「Unknown」の割合が74.5%と非常に高いのですが、Linuxの中ではUbuntuの一人勝ちとなっていると推測されます。また、派生元となったDebianもよく利用されているようです。人気のDebianをさらに使いやすくというコンセプトで生まれたUbuntuなので、Debianともに人気があるのは納得です。
このようにWebサイト運用という面ではUbuntuは非常に利用率が高くなっているのが見て取れます。基本的に無料で利用可能で、対応ミドルウェアも非常に豊富になっています。実際に利用してみて、運用が楽だなと実感しています。

2.Webサーバで利用されているミドルウェア:Nginxの利用動向

続けて、Webサーバソフトについてみてます。こちらも数値データは「W3techs.com」のから転載になります。このデータは2025年5月の集計データになります。
Webサーバ
複数のWebサーバソフトを利用している場合も多く、それらを含んだ数値となっています。実際、Nginxをリバースプロキシとして利用して、実際はApacheをメインで利用など、いろんな利用方法があるので、複数利用は多いのではないでしょうか。
Nginxの利用率は高く33.8%となっています。Apahcheも26.2%と依然として人気があることがわかります。Cloudflare ServerはCDNやWAFとして人気のあるCloudflareです。Cloudflare経由で配信されていると、「W3Techs」ではそのサーバーを「Cloudflare Server」と判定する傾向があるようです。
また、LiteSpeedというのは、私は利用したことはないのですが、Apache互換の商用Webサーバです。Apacheの .htaccessmod_rewrite などをほぼそのまま使える利点を備えつつ、特に「WordPress」の最適化に優れていて人気があるようです。無料版(OpenLiteSpeed)もあり、個人開発者にも選ばれているようです。
個人的には展開アプリに応じて、柔軟にWebサーバを組み合わせて運用できるスキルがあればなあと感じます。

3.Webフレームワーク:Next.jsの利用動向

次に、Webフレームワークの利用動向です。データの出典は「statista.com」です。
Webフレームワーク
出典元のデータは少し長いのでフロントエンド系とバックエンド系に切り分けつつ、上位をピックアップしてまとめてみました。

トップ5のフレームワーク

ランクフレームワーク使用率
1Node.js40.8%
2React39.5%
3jQuery21.4%
4Next.js17.9%
5Express17.8%
  • Node.js がトップなのは、フロントでもバックでも動ける「JavaScript万能時代」を象徴してる感じがします。
  • React はUIライブラリとして根強い人気。Next.jsやReact Nativeの存在も大きいのかもしれません。
  • jQuery が21%もあります。まだまだ現役ですね。WordPressを始めとする、CMS系の影響でしょうか。
  • Next.jsとExpress がほぼ同率で、サーバーサイドJSの主力として台頭中。
  • 当サイトもNext.jsで開発していますが、Reactフレームワークの中では扱いやすさを実感しています。

フロントエンド系だけで見た勢力図

ランクフレームワーク使用率
1React39.5%
2jQuery21.4%
3Angular17.1%
4Vue.js15.4%
5AngularJS6.8%
6Svelte6.5%
7Nuxt.js3.6%
  • React系(React+Next.js)だけで 約57.4% → 「モダンWeb=Reactが基盤」の図式が今も続いてる印象です。
  • AngularJSもまだ6.8%あるのはなかなかです。Angularが別物として登場したことで行き場をなくてしているのでしょうか。。

バックエンド系で注目の技術

ランクフレームワーク使用率
1Node.js40.8%
2Express17.8%
3Flask12.9%
4Spring Boot12.7%
5Django12.0%
6FastAPI9.9%
7Laravel7.9%
  • Python(Flask, Django, FastAPI)勢が強く、Node系も健在。
  • PHPはWordPressをはじめ、今でもWebサイト全体で大きなシェアがある印象ですが、フレームワークとしてはLaravelを見かけるくらいに落ち着いている。

全体的なトレンド傾向

Node.jsがWeb開発フレームワークの使用率トップに。
React系の技術がフロントエンド開発を牽引する一方、jQueryやAngularJSといった旧世代技術も依然として一定のシェアを維持していることがわかります。
Next.jsの急成長は、JamstackやモダンSSRへの移行を象徴しており、開発者の志向が“高速かつ柔軟なWebアーキテクチャ”へとシフトしていることが読み取れる結果となっています。
この記事の執筆・編集担当
DE

松本 孝太郎

DELOGs編集部/中年新米プログラマー

ここ数年はReact&MUIのフロントエンドエンジニアって感じでしたが、Next.jsを学んで少しずつできることが広がりつつあります。その実践記録をできるだけ共有していければと思っています。