![[サーバ構築編#1] さくらクラウドでUbuntuサーバのインスタンスを作る](/_next/image?url=%2Farticles%2Fserver%2Fsakura-cloud-server%2Fhero.jpg&w=3840&q=75)
サーバ構築編#1さくらクラウドでUbuntuサーバのインスタンスを作る
コントロールパネルからサクッとUbuntuサーバのインスタンスを作成
初回公開日
最終更新日
自社サービスを構築するなどの用途では色々と自社でいじれる環境が欲しい。というわけで、まずはどこぞのサーバを契約しようと考えました。選択肢は色々ありますが、スケーラビリティを考慮しつつ、比較的安価な「さくらのクラウド」を選択しました。(アフィリエイトではありませんのでご安心を)
awsとの違いで言えば、トラフィックで料金が決まるのではなく、月額固定の料金というところが特徴と言えるかもしれません。 他にも理由はありますが、興味がある方はこちらの記事「がんばれ! 国産Webサービス」もご覧ください。
awsとの違いで言えば、トラフィックで料金が決まるのではなく、月額固定の料金というところが特徴と言えるかもしれません。 他にも理由はありますが、興味がある方はこちらの記事「がんばれ! 国産Webサービス」もご覧ください。
第1回は、「さくらのクラウド」で「Ubuntu Server 24.04.1LTS」のインスタンスを作成する手順の記録です。
「さくらのクラウド」のコントロールパネルにログインした状態からの記録になります。さくらインターネットの会員登録などは割愛させていただきます。
1. 公開鍵の作成
まずは事前準備で「公開鍵」をします。
このあとインスタンス作成時に割り当てを行うために、先に作成しておきます。「さくらのクラウド」のコントロールパネルから簡単に作成できます。
「公開鍵」とは?
サーバーに安全にログインするための「鍵」のようなもの。SSH(Secure Shell)を使ってリモートログインするとき、公開鍵認証方式を使うと安全に接続できる。SSH接続以外でもファイル転送(SCP / SFTP)でも利用します。
サーバーに安全にログインするための「鍵」のようなもの。SSH(Secure Shell)を使ってリモートログインするとき、公開鍵認証方式を使うと安全に接続できる。SSH接続以外でもファイル転送(SCP / SFTP)でも利用します。
さくらのクラウド ホームの左サイドメニューの「公開鍵」をクリックすると「公開鍵一覧」が表示されます。
公開鍵の新規作成は「公開鍵一覧」ページの上部にある「公開鍵の作成」をクリックします。

「公開鍵の作成」ページが表示されます。ここで公開鍵を作成します。
「名前」欄だけの入力でも作成可能です。しかしパスフレーズはあった方が安全だと思います。
「公開鍵の登録方法」欄で「生成」を指定して、「作成」ボタンをクリックで作成完了です。

作成が完了すると、対になる秘密鍵ファイルのダウンロードダイアログが表示されます。
一度だけしかダウンロードできませんので、しっかりと保存しておきます。この秘密鍵ファイルを利用してSSH接続などを行います。
設定したパスフレーズも忘れないようにメモなどしておくようにします。
2. サーバ追加でUbuntuサーバのインスタンスを作成
続いてサーバのインスタンスを作成していきます。基本的に管理画面でポチポチ選んでいけば良いのですが、サーバ構築初心者の私は少し迷った点もあります。その点も含めて記録しておきます。
「さくらのクラウド ホーム」の左サイドメニュー「サービス」をクリックして、クラウドサービスのメニューを開きます。
「さくらのクラウド(Iaas)」をクリックして、クラウド管理画面を開きます。

ゾーン選択
まずは、管理画面左上のゾーン選択を行います。「さくらのクラウド」を利用して、たまにインスタンスを作成したゾーンと違うゾーンを見ていたということがあるので、今どのゾーンを見ているのか確認する癖をつけるようにしたい。

「さくらのクラウド」ではゾーンによって料金が異なります。「石狩第1ゾーン」が一番安いです。
例えば、サーバプラン:仮想4コア/8GB(メモリ)、ディスク:SSD 250GB ですと月額料金は下記のようになります(2025年5月21日現在)。
ゾーン | サーバプラン | ディスク |
---|---|---|
石狩第1 | 9,240円 | 9,625円 |
石狩第2 | 11,550円 | 9,625円 |
東京第1 | 9,680円 | 9,625円 |
東京第2 | 9,680円 | 9,625円 |
重要かも
ゾーン選択時に料金以外にも重要な点があります。それは、ゾーンによっては、「スイッチ」利用台数が1個のみ制限されることです。2025年5月21日現在では、「東京第2」ゾーンだけスイッチが20個まで作成可能で、他のゾーンは1個だけしか作成できません。複数のスイッチがマストで必要な場合は気をつけてゾーンを選択してください。
ゾーン選択時に料金以外にも重要な点があります。それは、ゾーンによっては、「スイッチ」利用台数が1個のみ制限されることです。2025年5月21日現在では、「東京第2」ゾーンだけスイッチが20個まで作成可能で、他のゾーンは1個だけしか作成できません。複数のスイッチがマストで必要な場合は気をつけてゾーンを選択してください。
ゾーンを選択したら、左サイドメニューが「サーバ」であることを確認して、「追加」ボタンをクリックします。
サーバの追加画面が開きます。
ディスクイメージを選択
osの選択を行います。
ここでは「Ubuntu」での構築を目指していますので、「Unix/Linux」タブの中で作業を進めます。

「Ubuntu」アイコンをクリックするとデフォルトが「24.04.1 LTS 64bit(cloudimg)」になっています。
cloudimg
とは?これはcloud-init対応のUbuntuイメージを意味し、インスタンスの作成時にユーザーが指定した設定(ホスト名、SSHキー、パッケージのインストールなど)を自動的に適用できます。 「docker」イメージのような感じで、
yaml
で指定した内容でサーバ構築できるものです。
複数のサーバを同じ内容で構築する際に役に立つものです。詳細は下記を参照してください。
さくらのクラウドヘルプ-cloud-init (https://manual.sakura.ad.jp/cloud/server/cloud-init.html)
私の場合、サーバ構築の初心者で、今回はwebサーバを1台構築するだけですので、「cloudimg」は使用せずに最新のLTS(long-term support :長期サポート)である「24.04.1 LTS 64bit」を選択します。
サーバプランとディスクプランを選択
次に希望するスペックにあったサーバプランとディスクプランを選択します。
もし、デフォルトのアイコンで希望するものがなければそれぞれ「全てのアイテムから選択」をクリックすると、詳細選択のダイアログが表示されるので、そこから希望のスペックを選択できます。

この辺のスペックについては、正直、かなり迷うというか、これでいいのかなー? と思う点もあります。
今回のWebサーバはNext.jsで作成されたものを動かす想定です。Node.jsで実行し、Next.jsのSSR(サーバサイドレンダリング)も多用する予定です。なので、CPUやメモリもある程度のものが必要になります。
また、ディスクサイズについてはあえて、最小の20GBを選択しました。クラウドなので柔軟にスケールアップできるはず(まだ一度もディスクのスケールアップをやったことがない。。)なので、別途、早い段階でスケールアップの経験をする予定です。
以上を踏まえて、私は今回、下記のスペックを選択しました。
- サーバプラン:仮想4コア/8GB(メモリ)
- ディスク:SSD 20GB
ディスクの拡張をする際は下記を参考にして進める(あらめて記事を作成するが忘れないようにここにURLを記載)
さくらのクラウドマニュアル-サイズの大きなディスクに移行する
さくらのクラウドマニュアル-サイズの大きなディスクに移行する
サーバの設定
「接続先のネットワーク」は、今回はWebサーバですので、「インターネット」を選択します。
続いて、「管理ユーザのパスワード」を設定します。パスワードは忘れないようにメモ等をしておきます。
続いて、「公開鍵」を設定します。ここで、上掲の「1.公開鍵の作成」で作成したものを利用します。
「公開鍵」欄で「クラウドアカウントから選択」を選ぶと「公開鍵選択」欄に作成済みの公開鍵が選べるようになります。
続いて、「管理ユーザのパスワード」を設定します。パスワードは忘れないようにメモ等をしておきます。
続いて、「公開鍵」を設定します。ここで、上掲の「1.公開鍵の作成」で作成したものを利用します。
「公開鍵」欄で「クラウドアカウントから選択」を選ぶと「公開鍵選択」欄に作成済みの公開鍵が選べるようになります。

最後に、「ホスト名」の入力と「作成数」を決めて、ページ下部の「作成」ボタンをクリックして終了です。
これで、サーバインスタンスが作成されます。
3.まとめ
今回は下記のようにWebサーバを作成しました。
- サーバOS:Ubuntu Server 24.04.1LTS
- サーバプラン:仮想4コア/8GB(メモリ)
- ディスク:SSD 20GB
- 接続先のネットワーク:インターネット接続
- サーバ設定:管理者パスワードと公開鍵を設定
- ホスト名:内緒(後から変更可能)
- 作成数:1
次回は、DBアプライアンスを利用してDBを作成を行います。DBはローカルスイッチ内部に作成して、直接外部からはアクセスできないようにします。まだ「さくらのクラウド」の管理画面での作成が続きます。
続きはこちら...
この記事の執筆・編集担当
DE
松本 孝太郎
DELOGs編集部/中年新米プログラマー
ここ数年はReact&MUIのフロントエンドエンジニアって感じでしたが、Next.jsを学んで少しずつできることが広がりつつあります。その実践記録をできるだけ共有していければと思っています。
▼ 関連記事
[サーバ構築編#3] Ubuntu初期設定-ユーザ作成とSSH接続の強化
SSHでサーバへ接続して、Ubuntu Server 24.04.1LTSの主にユーザ作成とSSH接続の強化
2025/6/20公開
![[サーバ構築編#3] Ubuntu初期設定-ユーザ作成とSSH接続の強化のイメージ](/_next/image?url=%2Farticles%2Fserver%2Fubuntu-user-ssh%2Fhero-thumbnail.jpg&w=1200&q=75)
[サーバ構築編#4] Ubuntu初期設定-日本語化
Ubuntu Server 24.04.1LTSの言語設定の日本語化とシステム時間の日本時間ゾーン設定
2025/6/20公開
![[サーバ構築編#4] Ubuntu初期設定-日本語化のイメージ](/_next/image?url=%2Farticles%2Fserver%2Fubuntu-locale%2Fhero-thumbnail.jpg&w=1200&q=75)
[サーバ構築編#5] Ubuntu初期設定-アプライアンスDB(PostgreSQL 13)との接続設定
Webサーバのイーサネット設定を行いローカルスイッチとアプライアンスDBのPostgreSQL 13へのアクセスを可能に
2025/6/20公開
![[サーバ構築編#5] Ubuntu初期設定-アプライアンスDB(PostgreSQL 13)との接続設定のイメージ](/_next/image?url=%2Farticles%2Fserver%2Fubuntu-ethernets%2Fhero-thumbnail.jpg&w=1200&q=75)
[サーバ構築編#6] UbuntuへNginx1.28.0をインストール
Ubuntu 24.04.2 LTSへNginx1.28.0をインストールします。合わせて、SetGIDやACLを利用して運用しやすいディレクトリの権限設定を実施
2025/6/20公開
![[サーバ構築編#6] UbuntuへNginx1.28.0をインストールのイメージ](/_next/image?url=%2Farticles%2Fserver%2Fnginx%2Fhero-thumbnail.jpg&w=1200&q=75)
[サーバ構築編#2] さくらクラウドでPostgreSQLのアプライアンスDBを作る
運用が楽々なアプライアンス「データベース」でPostgreSQL環境を作成
2025/6/20公開
![[サーバ構築編#2] さくらクラウドでPostgreSQLのアプライアンスDBを作るのイメージ](/_next/image?url=%2Farticles%2Fserver%2Fsakura-cloud-db%2Fhero-thumbnail.jpg&w=1200&q=75)